なぜ耐震診断が必要なのか

建物の状態を知ることから始まります。 耐震性とその対策は建物によって異なります。その状態によっては、建物本来の性能を発揮することができないばかりか、建物そのものの寿命を縮めてしまうことにもつながります。まずは耐震診断で建物の状態を知ることで、今後どのような対策が必要なのかを知ることが重要なのです。

耐震診断から何がわかるのか

必要な対策が明確になります。 以下の内容が明確になることによって、建物の安心と安全を守ることができるのです。
必要な強さ 建物の広さや地盤などの条件から、必要な強さがわかります。
評価できる強さ 耐震診断の結果、壁の強さ、壁の配置、劣化度を考慮して、建物の評価できる強さ(保有耐力Pd)がわかります。
つよさ 建物に配置されている壁の仕様や配置の量から、建物の強さを判断します。壁の強さが足りない場合は、より強い壁(耐力壁)を設置する補強工事が必要となります。
配置 十分な量の壁があっても配置のバランスが悪ければ倒壊の原因となってしまいます。建物の配置バランスを知ることで、どこの壁を改善すればよいのかがわかります。
劣化度 建物に劣化が見られると、本来持っているはずの力が発揮できなくなります。劣化の様子を知ることで、今後どのようなメンテナンスを継続すればよいのかがわかります。